平成17年度ニュージーランド訪問記

ニュージーランドへの学生・教員の派遣報告

昨年(平成17年)の10月3日から6泊7日の日程で、文系総合学科の松田奏保助教授と公募で選考された学生2名(環境システム工学専攻1年 西 洋美さん、桑島知香さん)をニュージーランドに派遣しました。本校では学生諸君の国際性やコミュニケーション能力を向上させるため、外国の高等教育機関と国際交流の機会を検討しており、今回の派遣の目的は、ニュージーランドの高等教育機関を視察し、現地の学生との交流もしながら、相手機関への本校の説明と交流に向けた話し合いをすることでした。訪問したのは、ネーピア市にあるEITホークスベイ(Eastern Institute of Technology、Hawke’s Bay)とオークランド市にあるオークランド工科大学(Auckland University of Technology)。今回は、「苫小牧市・ネーピア市姉妹都市締結25周年記念市民訪問団」に同行して、各種の市民交流行事にも参加できました。松田助教授の交渉によってEITホークスベイとは間もなく交流協定を締結する事が決まっており、今年度から本格的に学生数名の短期派遣を開始する予定です。派遣学生は後日公募しますので、皆さんふるって応募してください。
派遣学生の西さんと桑島さんにニュージーランド訪問記を寄稿して頂きました。

ニュージーランドレポート
環境システム工学専攻1年 西 洋美

平成17年の10月3日から9日までニュージーランドに行ってきました。
ニュージーランドにあるEIT(Eastern Institute of Technology)とAUT(Auckland University of Technology)に訪問してきました。ニュージーランドまでは飛行機で約11時間かかりました。

1) ニュージーランドの気候
ニュージーランドの季節は日本と逆です。10月はニュージーランドでは春で街では桜が咲きそうでした。ニュージーランドは晴れていたと思ったらすぐに雨が降り出し、1時間後にはまた晴れる、というように天気が変わりやすいところでした。また天気予報があたらないということで有名なところで、この国に住む人たちは出かけるときは晴れていても必ず折りたたみ傘を持ち歩いているそうです。

2) EIT(Eastern Institute of Technology)の訪問
EITはニュージーランドの北島にあるネイピア市にあります。この学校には色々な学科があり例えば看護学、美容の学科、マッサージやツーリズムや接客の学科、ワイン科学、マオリについて学ぶ学科などがありました。高専と似たような学科で言えば、機械工学や電気工学を学ぶ学科や建築関係の学科がありました。この学校はHAWKE’S BAYという地区にあり、ここは自然が多くのどかな雰囲気の場所です。EITは敷地が広く、建物は明るい雰囲気の色使いでとても個性的でした。学校の敷地内の歩道もデザインされたようにきれいに整備されていました。また、この学校にはワイン科学という学科があり、敷地内にブドウ畑があり栽培していました。

EITの敷地内

ぶどう畑(EIT)

この学校に日本からの留学生がいて日本人留学生のうちの3人の方と話をすることができました。3人とも年齢がバラバラでした。この3人は、この学校に入学して、初めは英語コースで英語を学び現在はそれぞれの専門の学科で学んでいます。英語コースから専門のコースに進むためにはIELTS(アイエルツ)のテストで決められた点数以上とると学びたい専門の学科に進むことができるそうです。日本人留学生の一人は、看護士として青年海外協力隊で海外に行き働いていて、英語の必要性を感じて看護士の仕事をやめEITに入学したそうです。もう一人は会社をやめてEITに入学し、ツーリズムを学び今年の12月に卒業するそうです。またオークランドにある旅行会社に就職が決まり、卒業後もニュージーランドに住むそうです。
短い時間でしたがこの3人の話を聞いて、いままでは学校を卒業したら就職して働くということしかないと思っていましたが、留学したり色々な人生があるんだなということを思い、今までとは考えが少し変わった気がしました。

3) AUT(Auckland University of Technology)の訪問
この学校はオークランドの町の中心街にあります。オークランドはニュージーランドの中でも大きな街のひとつです。オークランドはCity Of Sails(帆の街)と呼ばれていて海に近い場所にあります。またヨット競技が盛んなところで人口あたりの船舶・ボート数は世界一であり、市内のヨットハーバーには、たくさんのヨットが停泊していました。

オークランドの街並み

AUTの外観

AUTでは会計、ビジネス、コミュニケーション、工学、アート・デザインなど他にもたくさんの学科がありました。工学のクラスでは機械工学や電気工学、情報工学のクラスがありました。また、学校内にある図書館はとても広く、3階から4階ありました。この日は学生の休みの期間でしたが、図書館にはたくさんの学生がいました。この学校もいろいろな国からの留学生が通っていて中国や韓国からの留学生が多いそうです。工学部の実験室に入る前には、専攻科棟以上にセキュリティが厳しく管理されていました。

4) ホームパーティー・感想
EITで案内していただいたロビン先生のホームパーティーに誘われて、一緒に夕食を食べました。英語で話すときはゆっくりとわかりやすく話してくれました。初めて会ったのに気軽にホームパーティーに誘っていただいて、いろいろ気を使っていただいてとてもいい人ばかりでした。言っていることはわかるのに自分の話したいことがいざという時に言葉に出てこないことが多く、自分の英語力のなさを実感しました。もし今度会うことがあったらもっとたくさん話せるようになっていたいです。

図書館(外から見た様子)

図書館の自習室

ニュージーランドでの研修を終えて
環境システム専攻1年 桑島 知香

今回、初めての海外ということで夏休み前から楽しみにしていました。
ニュージーランドは、とてものどかなところで、北海道にとても似た風景でした。気候は驚くほど気まぐれで、一日の内に晴れたり雨が降ったり目まぐるしく天気が変っていてとても面白かったです。
さて、今回の旅の目的の一つであるEITは色使いがカラフルでレゴブロックの様な建物でした。科ごとに建物が建っているようでいくつもの建物がありました。医療科、図書館、ワイナリーとその研究棟を見て回った後、シェフになる勉強をしている生徒達の作ったご飯を食べました。とても美味しかったです。
食事の後に回ったのは、大工棟、機械棟、電気棟。機械棟では、生徒達によって安く車を修理してもらうことができるそうです。ここの他にも、美容科でも、安くマッサージや髪を切ってもらうこともできるようです。すぐに社会に出ても良いような実践的な授業ばかりのようでした。
見学が終わると松田先生と別れて、EITに留学している日本人三人と話すことができました。三人ともホームステイをしているとのことです。授業は午前中が、比較的文法などの勉強、午後は遊びを交えながら英語を覚えていく授業。宿題は自主的にやっていけば見てくれると言っていました。見学するときに案内してくれたロビン先生は聞き取りやすい英語で話してくれて、英語の勉強をしやすいところだと思いました。EILTSという、TOEICの様な試験を受けて点数が取れれば、英語科だけではなく、美容科やツアーリズムなどの本科の授業を受けることができるとのことです。EITからネイピア市の市街地まではやや遠いため自分で運転するかバスを利用するかしなければ行きづらい(その上、バスは5時までしか通ってないそうです)ので、勉強するには最適な場所と言っていました。
一方、もう一つの目的であるAUTは、市街地にあり、学校というよりは専門学校や企業のビルのような建物でした。
見学したのは、機械、情報、電気科のある建物とデザイン科のある建物、図書館を見て回りました。図書館は、とてもデザイン性のある建物で本も沢山置いてありました。機械棟は、高専の実験室とは全く違い実験室というよりは資料室のような雰囲気でした。
オークランドは、大きな都市で歩くだけでとても楽しい街でした。至るところに日本語があり、また日本人向けのお店もありました。中国人と韓国人が大勢おり、外国人にとって住みやすい街だと思いました。車線も日本と同じ左車線、日本車が多く輸入されており、国際免許証さえあればすぐにでも運転できると思います。
ニュージーランドでは、全くの他人同士でも挨拶し合い、とても聞きやすい英語で話してくれる人ばかりだったので、とても良い印象を受けました。
また機会があれば是非何度でも行きたくなるような国でした。

EITのロビンさん夫妻と

マオリ族の皆さんによる舞踏