電気電子系

       

電気電子系の特色

スタンダードなカリキュラム

 電気電子工学は現代社会を支える基盤技術です。例えば,都市に電気を送り続ける発電所や,携帯電話・スマートフォンを構成する小さなLSIも電気電子技術によって生みだされています。標準的な電気電子工学は以下のような3つの分野で構成されています。

●エネルギー・制御・・・発電,送電,制御など大電力を扱う分野
●エレクトロニクス・・・トランジスタ,IC,LSIなど小さな電力を扱う分野
●情報・通信・・・コンピュータ,ネットワークなど情報処理・通信を扱う分野

 電気電子系では,これら3分野の電気電子技術をバランスよく学ぶためのカリキュラムが組まれています。まず3分野を支える「オームの法則」や「フレミングの法則」といった基礎理論から始めて,学年が進むとともにエネルギーの発生や半導体の仕組みなど,より専門性の高い学習へと移っていきます。

手を動かせる実践的な技術者を育てます

 実験を通じて,手を動かせる実践的な技術者を育成します。専門の実験は2年生から始まります。2年生では,電気電子工学の基本的な法則,現象について実験を行うことで実験の基礎を身につけます。また,製作実験を通して「もの作り」の楽しさと技術を学びます。3・4・5年生では,3分野における基礎的なテーマから始まり徐々に応用的な実験を行います。実験では,授業などで講義で得た専門知識を深めるとともに,測定機器の取り扱い・データ処理・製作技術が身につきます。また,思考に裏付けされた表現力や発表力が養成されます。

幅広い進路選択

 電気電子工学はあらゆる産業で不可欠なため,様々な分野から多くの求人があります。そのため,卒業後は社会の幅広い分野(電気・ガス・エネルギー,交通・運輸,通信・放送,各種製造業,運転・保守・プラント分野など)で活躍することができます。また,卒業後さらに専門分野を深く学びたい場合は,多くの大学の学部3年生への編入学や高専専攻科に進学することもできます。