苫小牧工業高等専門学校

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お知らせ
2023.07.27
国際交流

マレーシア技術者教育機関との交流にかかる教員研修の受け入れについて

 2023年7月10日(月)から21日(金)までの約2週間、マレーシアの技術者教育機関であるAdvanced Technology Training Center(ADTEC)の教員3名及びIndustrial Training Instutute(ITI)の教員2名を受け入れ、研修を行いました(受入系:機械系)。
 国立高等専門学校機構では、現在、日本の高専手法の導入を希望する海外の教育機関への協力を積極的に行っており、今回の研修もその一環で受け入れたものです(2022年度に引き続き2回目)。
 なお、当該研修は、JICAが途上国個別の具体的な要請に基づき実施している国別研修でもあります(研修テーマ:工学・技術教育に関する日本の高専手法の導入への協力)。
 2023年度、国立高専では本校の他に小山高専、広島商船高専、阿南高専、熊本高専でも同様の研修を受け入れる予定です。
 1日目の10日(月)はOpening Ceremony、本校(高専制度)概要説明及び施設見学ツアー、2日目以降は、機械系のカリキュラム紹介、研修員によるADTEC・ITI紹介、機械系教員・技術職員との懇談、機械系授業見学(一部電気電子系,情報科学・工学系授業見学)、機械系実験実習への参加及びフロンティアコース見学を行いました。
 研修期間には、苫東ファーム株式会社及びトヨタ自動車北海道株式会社の施設見学を行い、本校卒業生の方からの事業説明を熱心に聞き、どちらでも活発な質疑応答がありました。
 また、課外活動体験として、応援団によるエール及び書道部での書道パフォーマンス見学、書道体験も行い、マレーシアと異なる文化を経験できたことを大変喜んでいました。
 最終日の21日(金)は、研修員による研修成果発表、全研修の振り返りと次回に向けての要望等を研修員・本校関係者及びJICA関係者で確認する評価会を実施し、研修修了証の授与をもって当該研修を終えました。
 研修員からは、「日本の工学・技術教育システムを学ぶ本プログラムは、我々にとって素晴らしい経験となった」、「講義、実験等全てが有益であった」、「ADTECにはフロンティアコースのようなビジネスを学べる科目がないことから、ぜひ取り入れたい」、「高専とADTECの協力関係が今後も継続することを願っている」、「今回の研修内容を自身の機関に持ち帰り、今後の教育に活かしたい」などの感想がありました。
 機械系長はじめ機械系教職員のご尽力のおかげで、大変有意義な研修となりました。
 次年度についても,2週間程度の受け入れを予定しております。