苫小牧工業高等専門学校

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お知らせ
2023.12.20
国際交流

さくらサイエンスプログラムにてモンゴルの3高専から学生を受け入れました

 本校では、12月10日(日)~12月15日(金)の計6日間、モンゴルの3高専(モンゴル工業技術大学付属高専、新モンゴル学園高専、モンゴル科学技術大学付属高専)から、学生9名及び引率職員1名の計10名を招へいし、日本の高専教育や先端技術を通してグローバル技術者を養成する科学技術体験プログラムを実施しました。
 本プログラムは、科学技術振興機構(JST)主催の「国際青少年サイエンス交流事業(さくらサイエンスプログラム)」採択事業として、技術者を目指すモンゴル高専の学生に授業見学及び実験体験などを通じて、科学技術に対する理解を深めてもらうことを目的としています。
 研修初日には、物流港湾である苫小牧港や苫小牧市内企業(コンサルタント業)を訪問し、最新技術によるものづくりの現場を視察しました。訪問した企業には、本校を卒業して就職したモンゴル人社員の方がおり、懇談の時間には多くの質問がありました。
 2日目には、エスコンフィールドHOKKAIDO(北広島市)で最先端建築技術を、北海道神宮(札幌市)で伝統的建築技術を学びました。その後、さっぽろ地下街の視察や札幌市営地下鉄にも乗車しました。
 モンゴル・ウランバートル市は都市計画に基づいたまちづくりがされていないため、交通渋滞を考慮した地下鉄や、防寒性を考慮した地下街等による札幌のまちづくりを学ぶことで、自国の将来のまちづくりに技術者として何をすべきかを考えるきっかけになったのではと思います。
 3日目以降の本校での授業・実験体験の一部では、本校学生に混ざってグループワーク等に参加し、日本独自の高専教育の特徴である「実験を重視した実践的ものづくり」を学びました。本校学生とモンゴル高専の学生が共同作業やディスカッションを通して互いの考え方を知ることで、グローバル感覚を養いました。
 また、事前にオンライン交流も実施(10月30・31日の計2回)しており、その際に本プログラムに参加したモンゴル3高専の学生と本校TA学生との間で良好な関係が構築できていたため、研修期間も積極的に日本語で交流を行っていました。
 最後の成果発表会では、本プログラムで印象に残ったことや学んだことを日本語で発表しました。最新の建築技術に対する驚きやモンゴルとの違い(空気環境、道路整備等)、本校の設備に対しての感想、食事の違いなどを述べていました。
 参加者からは、「先生やスタッフのみなさんに心から感謝しています」、「とても学ぶ機会が多く設けられていて、いろんなものが見れてよかったです」、「親切にしてくださってありがとうございました」との感謝の言葉がありました。
 本プログラムを通じて、より一層、学校や学生同士のグローバルな交流関係構築の促進が期待できます。