苫小牧工業高等専門学校

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お知らせ
2025.06.30
お知らせ

生成AIの未来を「体感」──第2学年198名が最先端の技術に触れる実践授業を実施

生成AIをいかに使うか──未来を決めるのは、いまこの学びだ
苫小牧工業高等専門学校では、本校と包括的連携協定を締結している株式会社アクセスネットのご協力のもと、第2学年198名を対象に、最先端の技術を体感できる特別授業「生成AI実践授業」を、6月17日(火)と24日(火)の2週にわたって開講しました。本授業は、必修科目「AI・データサイエンスI」の一環として実施され、生成AIのリテラシーを体系的かつ実践的に学ぶ貴重な機会となりました。
講義では、生成AIに精通した株式会社アクセスネットの専門家をお招きし、産業界の視点から、生成AIがどのように社会に実装され、活用されているのかをリアルに学びました。単なる知識の習得にとどまらず、現実社会と技術の接点を感じ取る、まさに“未来を知る授業”が展開されました。


【第1週目】「すごい!」で終わらせない。AIの裏側に踏み込め。
「ChatGPTって便利だよね」――そんな表面的な理解では、これからの時代を乗りこなすことはできません。第1週目の授業では、生成AIの中核を担う大規模言語モデル(LLM)の仕組みや限界、そしてその力を引き出すために不可欠なプロンプト設計の技術について、徹底的に学びました。また、生成AIに与える命令文であるプロンプトの工夫、画像から情報を抽出するAIの使い方や、学習支援ツールとしての応用例にも触れ、学生たちは「使って楽しい」だけではない、AIを本当に“理解する”ことの大切さを実感、実生活や学修に役立つ技術を実践的に理解しました。


【第2週目】AIに使われるな、使いこなせ。
テクノロジーは便利である一方で、使い方を誤れば私たちの思考や行動すら左右します。だからこそ、“生成AIに振り回される側”ではなく、“生成AIを使いこなす側”になることが、これからの時代を生き抜く鍵となります。
第2週目の講義では、「生成AIをどう活用できるか?」という視点から、実際にツールを操作しながらの実践演習を実施。画像生成AIの比較とその仕組みの理解、音楽・動画の自動生成体験、スマホゲームの自動生成といった、多岐にわたるAI技術に触れました。さらに、「生成AIに解けない問題はあるか?」「生成AIとどう共存していくか?」といった、未来の社会やキャリアを見据えた深いテーマにも挑みました。


テクノロジーの“使い手”になるために
現代は、誰もが生成AIを使える時代。だからこそ、正しく、賢く、そして倫理的に扱う力が問われます。学生たちはこの2週間で、単なる受け身の知識ではなく、「使いこなす力」「考える力」を身につけました。生成AIが身近なツールとなりつつある今、その正しい理解と応用力こそが、未来の社会を切り拓く鍵となります。
苫小牧高専では、全ての学生に、こうした実践的な教育を提供することを通じて、次世代のイノベーターの育成を進めています。