苫小牧工業高等専門学校は、2025年7月1日(火)、AWL(アウル)株式会社のご協力のもと、第2学年学生198名を対象にAIビジネス授業「AIテクノロジーで未来とビジネスを切り開く」を実施しました。本授業は、苫小牧高専の第2学年全学必修科目「AI・データサイエンスI」の一環として実施され、学生たちは技術革新とビジネスの本質を実践的に学ぶ機会となりました。
生成AIが変える“クリエイティブ”と“仕事のかたち”
授業では、画像・テキスト・動画・音楽の生成AIが広告業界などのクリエイティブ分野に与える衝撃を紹介。かつて膨大だった制作コストが「ほぼゼロ化」される時代が到来し、業務効率や価値創造の在り方が劇的に変化していることを学びました。一方で、生成AIは高コスト・高消費電力という課題も抱えており、サステナブルな活用への視点も重要であることが示されました。
AIに代替されない「本質的な力」とは?
生成AIが普及しても、“本質”を理解している人間は代替されません。授業では、「仕事とは何か」「事業とは何か」という問いを通じて、創造力・コミュニケーション・マネジメント力といった普遍的なビジネススキルの大切さを考察。学生たちは、「作業」ではなく「価値創造」に目を向ける視点を身につけました。
【学生たちの声】AIと共に生きる未来を真剣に考えた90分
授業を通じて、学生たちはAIの可能性と脅威の両面に向き合い、深い気づきを得ました。
「作業的な仕事はAIに代替される時代。AIに使われないために、創造力や欲望といった“人間的な強さ”を磨く必要があると感じた」
「創造性やコミュニケーション、マネジメント力はAIには完全に代替できない。だからこそ、その力を身につけることが将来の自分を守る武器になる」
「AIによって既存の事業が失われることもあるが、自分たちの世代は逆にAIを活用して“新たな価値”をノーコストで生み出せる可能性があると気づいた」
「技術革新が事業を変えるという視点から、“事業が技術を変える”こともあるのか?という逆の問いが浮かんだ。AIの思考回路にも限界があるのではと考え、AIが人間を超えるとはどういうことか、さらに知りたくなった」
このように、学生たちはAIとどう向き合い、どのように自分の未来を築くかという問いに対して、主体的に考え、対話し、想像する姿勢を育みました。
<開催概要>
タイトル: AIテクノロジーで未来とビジネスを切り開く
日 時: 2025年7月1日(火)10:40~12:10
場 所: 苫小牧工業高等専門学校 大講義室
協 力: AWL(アウル)株式会社
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