苫小牧工業高等専門学校

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お知らせ
2025.10.17
お知らせ

未来を創るのは君たちだ!苫小牧高専で「GX入門授業」を開催

苫小牧工業高等専門学校では、2025年10月7日(火)、RAUL株式会社のご協力のもと、第2学年198名を対象に「GX入門授業」を実施しました。本授業は、全学必修科目「AI・データサイエンスI」の一環として行われ、学生たちは技術革新DXと環境変革GXを結びつける実践的な学びを体験しました。

  • DX(デジタルトランスフォーメーション)とは、デジタル技術を活用して、業務の効率化や新しい価値の創出を図る取り組みです。AIやIoT、クラウドなどを使って、ビジネスや社会の在り方を根本から変革します。
  • GX(グリーントランスフォーメーション)とは、環境負荷を減らし、持続可能な社会を目指すために、企業や社会の仕組みを脱炭素型へと転換する取り組みです。再生可能エネルギーの導入や省エネ技術の活用などが含まれます。

■ 環境と経済の未来を考える ―― GX講義へようこそ
GXとは、環境にやさしい社会への大転換を意味します。地球温暖化が深刻化する中、世界は脱炭素化に向けて大きく動き出しています。日本でも「グリーン成長戦略(2021年)」や「GX2040ビジョン(2025年)」など、持続可能な経済と社会の実現に向けた政策が進行中です。北海道では再生可能エネルギーの活用や地域資源の循環が注目され、苫小牧でもカーボンニュートラルポート構想など、GXに向けた取り組みが始まっています。
今回の講義では、GXの意義を学んだ後、学生たちはグループに分かれてディスカッションを行い、地域の未来について主体的に考える機会を持ちました。

ディスカッション(1) なぜ、GXが必要なんだろう?
最初のディスカッションでは、様々な視点から、なぜGXが必要なのか考えました。地球全体の視点、日本(政府)の立場、会社や仕事の立場、個人的な視点で議論が展開されました。学生からは、「地球温暖化により生態系が失われているから」「日本が世界に遅れないために必要」といった意見が出され、環境問題を“自分ごと”として考える姿が見られました。

ディスカッション(2) GXに関係する仕事
次のディスカッションでは、GXに関係する仕事にはどのようなものがあるか、議論しました。学生たちは、事前のインプットや創造力を働かせ、様々な仕事について意見を出し合い、「再エネ設備の設計や建設」「環境政策に関わる行政職」「EV車などの製造」など、自分のキャリアを意識した発言も多くありました。

ディスカッション(3) GXとDXをかけ合わせたサービス
GXの実現には、DXが不可欠です。最後のディスカッションでは、GXとDXのかけあわせで生まれる未来のサービスについて議論しました。学生は自分の専門分野とGXを組み合わせたサービスや、将来つくってみたいサービスなどについて考え、「AIで雷の位置を特定して発電する装置」「CO₂排出をデジタルで可視化するシステム」など、自由な発想で“未来を変える技術”を構想しました。
今回の講義では、GXが高専の学生の就職先企業等との関連が深いことも学び、学生は就職後の生活をより身近に感じるとともに、「高専で学ぶこと」が確かな未来につながることを実感しました。

■開催概要
タイトル: GX入門・実践授業
日 時: 2025年10月7日(火)10:40~12:10
場 所: 苫小牧工業高等専門学校 大講義室
協 力: RAUL株式会社

 

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