お知らせ

2022年度公開講座を開催しました!

2022年08月18日(木)

 8月1日(月)から8月3日(水)の3日間、公開講座を開催いたしました。
 今年度は新たに、小学校低学年(小1~3)向けに4つの講座を増設し、全12講座での開催となりました。参加人数は3日間合計で約110名と大変多くの方にご参加いただきました。

①『小・中学生のための「ロボット」プログラミング講座』 【8月1日(月)】
 ロボットやプログラムの基礎を学びます。ロボットを組み立てていき、プログラム通りに動作することを確認するという講座でした。
 初めてのプログラミングという方もいましたが、「少し難しいけど楽しかった!」という声が多かったです。

②『コンクリートの強さを知ろう!』 【8月1日(月)】
 セメントと水を混ぜてコンクリートが固まる工程を体験できる講座でした。製氷トレーを使用したコンクリート工作を通して、コンクリートの強さの秘密を学びました。
 私たちの生活に身近な「コンクリート」がどうやってできているか体験することができました。また、大きな機械を前に子どもたちは興味津々の様子でした。

③『IoT入門講座』 【8月1日(月)】
 IoT(Internet of Things)について、簡単な回路製作とプログラミングを行ないながら学ぶという講座でした。
 本学の「創造工学」の授業内容の一部ということで少し専門的な内容を扱っています。高専の授業内容を実際に体験して、「高専へ進学したいと思った」との声をいただきました。

④『不思議マテリアルを使ったものづくり体験講座』 【8月2日(火)】
 暗くなると光る蓄光材料という特殊な素材を使った簡単な夜光アクセサリーづくりと、お湯につけるとかたちが元に戻る「形状記憶合金」の形状記憶体験を行いました。
 自分で作ったアクセサリーを持ち帰ることができ、参加したみなさんは嬉しそうでした。

⑤『コンピュータと論理でパズルを解いてみよう』 【8月2日(火)】
 コンピュータを使って、パズルの文章を読み解いて、論理による式を導くという講座でした。
 「今まで以上にコンピュータに興味を持てた!」「パズルを解くのが楽しかった!」という声をいただきました。

⑥『夏休み工作教室「ホバークラフトを作ってみよう」』 【8月2日(火)】
 身近な材料を使って、ホバークラフトを製作しました。
 皆さん楽しく工作をしている様子でした。「自分でつくったホバークラフトを持ち帰ることができて嬉しい!」との感想をいただきました。

⑦『光る星座盤を作ろう』 【8月3日(水)】
 光ファイバとLEDを使って、光る星座盤を作りました。
 「最初は難しそうだと思ったが、楽しくつくることができた!」との声が多くありました。出来上がった作品はどれもとても綺麗に光っていました。

⑧『中学生のための化学実験講座』 【8月3日(水)】
 中学生が興味を持ちそうな化学に関するテーマ6個のうち、人気のある2テーマについて実際に実験して学ぶ講座でした。今年度開設したテーマは下記のとおりです。



⑨『ソーラーランタンを作ってみよう』 【8月1日(月)】
 牛乳パックを使ってきれいなソーラーランタンを作りました。ソーラーパネルで作った電気を充電できるので、暗くなっても使うことができます。それぞれ牛乳パックに色を付け、思い思いのデザインのソーラーランタンが完成しました。

⑩『小学校低学年のためのプログラミング講座』 【8月2日(火)】
 簡単にプログラミングできる「ビジュアルプログラミング」に触れて、プログラミングの基礎を学びました。
 「家でもやってみたい」「先生がたくさんいて、質問がしやすかった!」との感想をいただきました。

⑪『科学体験講座(1)スライムづくり・サンドブラスト体験』 【8月2日(火)】
 光るスライムづくりとサンドブラスト(圧縮した空気に砂を混ぜて勢いよくガラスにぶつけて模様を描く体験を行ないました。
 今回の講座ではスライムづくり・サンドブラスト体験、どちらも初めての方が多く、参加者のみなさんは楽しそうに工作していました。

⑫『科学体験講座(2)スーパーボール・砂時計・ふりふり発電機づくり』【8月3日(水)】
 この講座ではタイトルにある、3つの工作を行いました。
 低学年向けの講座だったため、難しいところは保護者の方と一緒に取り組んでいる様子も見られました。
 天然ゴムをつかったスーパーボールづくりでは、好きな大きさ・色にすることができたので、自分だけのオリジナルスーパーボールをつくることができました。

今回開催したどの講座も終了後のアンケートで「楽しかった!また参加したい!」「勉強になった!」と大変好評をいただきました。
今後も、ものづくりの楽しさをみなさんにお伝えできる講座を提供していきたいと思います。

苫小牧工業高等専門学校における新型コロナウイルス感染症罹患者の発生について

2022年08月08日(月)

令和4年8月8日

本校ご関係の皆様へ
 

苫小牧工業高等専門学校長

新型コロナウイルス感染症対策本部長

小 林 幸 徳

 

 皆様におかれましては,日頃から本校の教育研究活動にご理解・ご協力をいただき,誠にありがとうございます。
 8月1日(月)から8月7日(日)までに,本校学生5名の新型コロナウイルス感染症罹患が判明しました。

 打合せ等でご来校の際には,事前に用務先にご連絡をいただき,マスク着用など感染防止に引き続きご協力いただけますよう,よろしくお願い申し上げます。

 ご本人の早期の回復をお祈りするとともに,本校では今後も新型コロナウイルス感染症の感染拡大防止に努めてまいります。

※感染者やご家族の人権尊重・個人情報保護にご理解とご配慮をお願いいたします。

高専衛星KOSEN-1の実証実験成功について

2022年08月08日(月)

高専衛星KOSEN-1で世界初の姿勢制御実験に成功
〜新しい衛星用姿勢制御装置を開発し宇宙で実証〜

 10高専(高知高専、群馬高専、徳山高専、岐阜高専、香川高専、米子高専、新居浜高専、明石高専、鹿児島高専、苫小牧高専)が開発したKOSEN-1衛星により、新しい衛星用姿勢制御装置「デュアル・リアクションホイール」を使った、宇宙での高速かつ高精度な姿勢制御の実証実験が成功しました。この新しい方式のデュアル・リアクションホイールが衛星に搭載されるのは初めてで、世界初の姿勢制御の実験成功となります。

 超小型衛星KOSEN-1は、JAXAのイプシロンロケット5号機により、JAXA内之浦宇宙空間観測所から2021年11月9日9時55分16秒(日本標準時)に打ち上げられました。このKOSEN-1衛星は、2018年12月にJAXAの革新的衛星技術実証2号機の実証テーマに選定され、50名を超える高専生を中心に2年半かけて開発されたもので、三つの新しい宇宙技術実証が予定されています。今回、その技術実証の一つとなる姿勢制御装置「デュアル・リアクションホイール」による超高精度姿勢制御の宇宙技術実証が行われ、その実証実験に成功しました。

 従来の衛星姿勢制御用リアクションホイールは、姿勢制御する軸に対して一つのホイール(円盤)が実装されていますが、今回、群馬高専で考案、開発された革新的な姿勢制御装置「デュアルリアクション・ホイール」は、薄型化された二つのリアクションホイールから構成されます。それぞれのリアクションホイールを反対方向に時間差を付けて回転させることで、衛星本体の向きを高速かつ高精度に変えることができます。また、リアクションホイールを薄型化するために、回転軸に対してコイルを横配置させた電動モーターを独自開発し、平面リアクションホイールとして、超小型衛星KOSEN-1衛星への実装を実現しています。(公開特許 モーター 特許第5649203号 PCT JP2015/055319 米国特許 US9722477B2)

 KOSEN-1衛星の中央部に搭載された新しい方式の姿勢制御装置「デュアル・リアクションホイール」

平面リアクションホイールの内部構造(左)とその外観(右)

【宇宙での実証実験について】
 超小型衛星は、開発コストが少ないことや、開発に要する期間が短いことから、今後の宇宙市場の発展において大きな役割を担うことが期待されています。しかし、超小型衛星は、その性質上、スペースや電力供給の点において厳しい制約を受けます。また、可動部を装備することが難しく、通常の大型衛星に装備されている姿勢制御装置を実装することは困難な状況にあります。これらの課題を克服するために、超小型衛星に実装可能なデュアル・リアクションホイールシステムを開発し、宇宙での実証を行いました。

 このデュアル・リアクションホイールシステムは、下図のような二つのリアクションホイール(ホイール①とホイール②)を逆方向に、時間差を持たせて回転を開始させることで、衛星の機体の姿勢制御を行うものです。もし、二つのホイールが時間差のない全く同時にお互いに逆回転した場合は、トルクが打ち消されて動きませんが、適切な時間差を設定することにより、所定の角度に回転させることが可能となり、宇宙での高速かつ高精度な姿勢制御が可能となります。今回開発されたデュアル・リアクションホイールは、超小型衛星においては収納スペースに厳しい制約がありますので、新たに超薄型の平面モーターが開発されました。実際にKOSEN-1衛星に搭載されたものは、高専生が手作りで製作した二つの平面モーター(平面リアクションホイール)により構成されています。

【注記】
 リアクションホイール:人工衛星の姿勢制御として使われているもので、1つのフライホイール(円盤状のはずみ車)を電動モーターで回転駆動することにより角運動量を発生します。X軸、Y軸、Z軸方向に3つのリアクションホイールを人工衛星に搭載することにより、宇宙空間で任意の方向に姿勢を変えることができます。

 下図は、姿勢制御装置「デュアルリアクション・ホイール」の実証実験の1例で、2つのリアクションホイールの動作の時間差を「3秒間」に設定して姿勢制御を実施しました。実施前の地球の画像をKOSEN-1衛星に搭載された広角カメラ(画角160度)で撮影した連続写真(10秒間で衛星の静止状態を確認)と、姿勢制御実施後の連続写真の撮像データから、目標の姿勢制御角に合うことが確認されました。実験例としては、地上から「3秒間で46度回転」との指示を送ることにより、制御装置内で二つのホイールが回転し、45度回ることがデータ解析で確認することができました。これは、1度の誤差となり、このミッションのエクストラサクセスの基準の「誤差5度以内」の精度を、実現したことになります。

 今回の宇宙実証に成功した姿勢制御装置「デュアル・リアクションホイール」は1軸ですが、2軸とすることで、3次元的な姿勢制御を行うことも可能となります。「デュアル・リアクションホイール」は、原理的に姿勢制御する時だけの電力消費となりますので、今後、小型・省電力姿勢制御システムとして宇宙での利用が期待されます。なお、この「デュアル・リアクションホイール」は、今年度打ち上げ予定の、JAXAの革新的衛星技術実証3号機のKOSEN-2衛星にも搭載されることになっています。

【KOSEN-1衛星プロジェクトについて】
 KOSEN-1衛星は、木星から放射される自然電波を衛星で観測するための最新の技術を実証することを目的とした、木星電波観測技術実証衛星です。この衛星の開発は、高知高専と群馬高専を中心とした10高専(高知高専、群馬高専、徳山高専、岐阜高専、香川高専、米子高専、新居浜高専、明石高専、鹿児島高専、苫小牧高専)の高専間連携プロジェクトになります。
 このKOSEN-1衛星開発は、平成26年度に採択された文部科学省の実践的若手宇宙人材育成プログラム「国立高専超小型衛星実現に向けての全国高専連携宇宙人材育成事業」(代表者:高知高専・今井一雅)、平成29年度宇宙航空人材育成プログラム「超小型衛星開発を通した高専ネットワーク型宇宙人材育成」(代表者:徳山高専・北村健太郎)、そして令和2年度宇宙航空人材育成プログラム「継続的な超小型衛星開発・運用を通した次世代の高専型宇宙人材育成」(代表者:新居浜高専・若林誠)の事業として継続的に行われてきたものです。

【参考資料】
(1)JAXAホームページ:
・木星電波観測技術実証衛星「KOSEN-1」インタビュー記事
https://www.kenkai.jaxa.jp/kakushin/interview/02/interview02_16.html
・JAXA革新的衛星技術実証2号機/イプシロンロケット5号機特設サイト
https://fanfun.jaxa.jp/countdown/kakushin2-epsilon5/index.html
・JAXA革新的衛星技術実証2号機
https://www.kenkai.jaxa.jp/kakushin/kakushin02.html
(2)YouTube:JAXA革新的衛星技術実証2号機/イプシロンロケット5号機フライトシーケンスCGの紹介
https://youtu.be/pLghraclhXs
(3)新居浜高専ホームページ:文部科学省「宇宙航空人材育成プログラム」に採択されました
https://www.niihama-nct.ac.jp/2020/07/22/entry-topics-19090/
(4)高知高専ホームページ:10高専が開発した「超小型衛星KOSEN-1」の打ち上げ成功について
http://www.kochi-ct.ac.jp/news/archives/649

「令和4年度ガールズトークWithサイエンス」を実施しました

2022年08月03日(水)

 令和4年7月28日(木),本校学術情報センター2Fセミナールームにおいて「令和4年度ガールズトークWithサイエンス」を実施しました。
 このイベントは女子中学生を対象とし,工作などの体験を行うとともに,現役女子高専生と交流することで,高専生活や技術者教育の魅力の一端を伝えることを目的としたものです。
 当日は苫小牧市内のほか,札幌市など近隣の市町村から合計33名の中学生が参加しました。
まず初めに,本校女子学生による指導のもと,ジェルキャンドルの制作に挑戦しました。どの参加者も思い思いに,オリジナリティあふれるジェルキャンドルを作成していました。
続いて,女子中学生と女子高専生のみによるガールズトークが行われ,最後にレーザー加工機を使ってお菓子に刻印する実演が披露されました。
 参加者からは「高専の学校生活や,それぞれの系の事について色々と聞くことができて,参考になりました。」「先生も高専生も優しくて楽しかったです。」「日常の話を聞いて,もっと苫小牧高専をめざしたいと思いました」といった感想が寄せられました。


苫小牧工業高等専門学校における新型コロナウイルス感染症罹患者の発生について

2022年08月01日(月)

令和4年8月1日

本校ご関係の皆様へ
 

苫小牧工業高等専門学校長

新型コロナウイルス感染症対策本部長

小 林 幸 徳

 

 皆様におかれましては,日頃から本校の教育研究活動にご理解・ご協力をいただき,誠にありがとうございます。
 7月25日(月)から7月31日(日)までに,本校学生8名の新型コロナウイルス感染症罹患が判明しました。

 打合せ等でご来校の際には,事前に用務先にご連絡をいただき,マスク着用など感染防止に引き続きご協力いただけますよう,よろしくお願い申し上げます。

 ご本人の早期の回復をお祈りするとともに,本校では今後も新型コロナウイルス感染症の感染拡大防止に努めてまいります。

※感染者やご家族の人権尊重・個人情報保護にご理解とご配慮をお願いいたします。

8月の図書館閉館について

2022年07月28日(木)

 このことについて、編入学試験実施のため下記の期間図書館を閉館することをお知らせいたします。

令和4年8月19日(金)~令和4年8月22日(月)

以上

 なお、8月12日(金)から15日(月)まで本校では夏季一斉休業を実施いたします。一斉休業期間中は図書館も閉館いたしますので、ご了承願います。

苫小牧工業高等専門学校における新型コロナウイルス感染症罹患者の発生について

2022年07月25日(月)

令和4年7月25日

本校ご関係の皆様へ
 

苫小牧工業高等専門学校長

新型コロナウイルス感染症対策本部長

小 林 幸 徳

 

 皆様におかれましては,日頃から本校の教育研究活動にご理解・ご協力をいただき,誠にありがとうございます。
 7月18日(月)から7月24日(日)までに,本校学生10名の新型コロナウイルス感染症罹患が判明しました。

 打合せ等でご来校の際には,事前に用務先にご連絡をいただき,マスク着用など感染防止に引き続きご協力いただけますよう,よろしくお願い申し上げます。

 ご本人の早期の回復をお祈りするとともに,本校では今後も新型コロナウイルス感染症の感染拡大防止に努めてまいります。

※感染者やご家族の人権尊重・個人情報保護にご理解とご配慮をお願いいたします。

書道部が「リレー・フォー・ライフジャパン2022とまこまい」に参加しました

2022年07月19日(火)

 7月17日(日),「リレー・フォー・ライフジャパン2022とまこまい」に本校書道部が参加しました。
 本イベントは,がん患者さんとそのご家族を支援し,地域全体でがんと向き合い,がん征圧をめざすチャリティ活動です。参加されたみなさまに書道パフォーマンスを通じて元気と勇気を持っていただけることを心に刻み,また,開催に携わった全ての方々への感謝を込めて,「move on 歩みを止めず 繋ぐ想いのバトン」等4作品を披露しました。
 ご来場いただいたみなさま,本当にありがとうございました。

苫小牧工業高等専門学校における新型コロナウイルス感染症罹患者の発生について

2022年07月19日(火)

令和4年7月19日

本校ご関係の皆様へ
 

苫小牧工業高等専門学校長

新型コロナウイルス感染症対策本部長

小 林 幸 徳

 

 皆様におかれましては,日頃から本校の教育研究活動にご理解・ご協力をいただき,誠にありがとうございます。
 7月11日(月)から7月17日(日)までに,本校学生2名の新型コロナウイルス感染症罹患が判明しました。

 打合せ等でご来校の際には,事前に用務先にご連絡をいただき,マスク着用など感染防止に引き続きご協力いただけますよう,よろしくお願い申し上げます。

 ご本人の早期の回復をお祈りするとともに,本校では今後も新型コロナウイルス感染症の感染拡大防止に努めてまいります。

※感染者やご家族の人権尊重・個人情報保護にご理解とご配慮をお願いいたします。

「令和4年度第2回授業見学ツアー」を実施しました。

2022年07月04日(月)

 令和4年6月30日(木),本校において「第2回授業見学ツアー」を開催しました。
このイベントは中学3年生と保護者等を対象とし,普段の授業の様子を見学してもらうことで,高専生活や本校の教育活動の一端を伝え,進路選択の一助としていただくことを目的としたものです。
 当日は苫小牧市内のほか,近郊の市町村から合計160名が参加し,1年生の「創造工学Ⅰ」の授業を見学しました。ツアーでは,専門系(都市・環境系,応用化学・生物系,電気電子系)の実験や実習を1年生が体験している様子や,PythonというAIやIoTなどの最先端の開発で用いられるプログラミングを学習する様子も見学していただきました。
 見学ツアーは全行程70分という短い時間でしたが,参加者からは「高専の特色を把握でき,進路選択の参考になった」「学校設備の見学,パンフレットだけではわからない授業の様子や雰囲気を感じることができ,大変有意義な時間になりました」といった感想をいただきました。