苫小牧工業高等専門学校

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お知らせ
2026.06.01
お知らせ

抗酸化の常識を刷新 ― 多糖類が老化・がん・食品劣化などに 関わるラジカル反応を制御

体内や食品中では、老化や炎症、食品劣化の原因となる「ラジカル」が常に発生しています。これまで抗酸化研究では、ラジカルを直接消去する化学反応が中心的に考えられてきました。
苫小牧工業高等専門学校 創造工学科 教授 甲野裕之と福島大学 食農学類 教授 尾形慎の研究グループは、代表的な水溶性多糖であるカルボキシメチルセルロース(CMC)を用いた解析により、多糖がラジカルを単純に消去するのではなく、分子周囲に形成される「反応場(reaction field)」を介して、ラジカル反応そのものを制御していることを明らかにしました。
特に、多糖の“電荷密度によって抑制されるラジカルの種類や強さが変化することを見出し、多糖がラジカル反応を「環境側から制御する」という新しい抗酸化メカニズムを提案しました。
本成果は、抗酸化研究の視点を「化学反応」だけでなく「環境設計」へと拡張するものであり、食品・医療・材料分野における“精密な抗酸化設計への応用が期待されます。