2026年10月20日、チリ共和国のラ・セレナ大学において、JST(科学技術振興機構)とJICA(国際協力機構)が共同で推進する地球規模課題対応国際科学技術協力プログラム(SATREPS)の合同調整委員会(JCC)が開催され、本校の甲野裕之教授(創造工学科 応用化学・生物系)が特別講演(Special Lecture)を行いました。
本講演は、日本とチリによる国際共同研究プロジェクト「持続可能な漁業を実現する高付加価値バイオ素材の有効利用(ReBiS)」の一環として実施されたものです。本プロジェクトには、北海道大学、北海道総合研究機構工業試験場(札幌市)、北海道曹達株式会社(苫小牧市)をはじめ、本校を含む国内研究機関やチリの大学・研究機関などが参画しており、水産加工で生じる未利用資源を有効活用し、新たな高付加価値バイオ素材の開発と持続可能な水産業の実現を目指しています。
甲野教授は、「Beyond chitosan production: Functional design of chitin and chitosan for high-value applications in Chile(キトサンの製造を超えて:チリにおける高付加価値利用に向けたキチン・キトサンの機能設計)」と題して講演しました。
講演では、チリの豊富な海洋バイオマスから得られるキチン・キトサンを、単に製造・利用するだけでなく、化学的な変換や材料表面の機能制御によって新たな特性を付与し、高付加価値な機能性材料へと展開するための研究成果と方法論を紹介しました。これらは、従来廃棄されていた水産資源を新たな産業資源として活用することにつながるものであり、資源循環型社会の実現に貢献することが期待されます。
苫小牧高専では、実践的な技術者教育に加え、国内外の大学や研究機関、企業と連携した先端的な研究活動にも積極的に取り組んでいます。 今回の特別講演は、本校で培われてきた研究成果を国際共同研究の場で発信する機会となりました。
今後も本校は、高専ならではの特色ある研究活動と国際連携を推進するとともに、こうした研究活動を学生教育にも生かし、地域社会から世界の課題解決まで幅広く貢献できる技術者・研究者の育成に取り組んでまいります。
【関連リンク】
・JST SATREPSプロジェクト紹介 https://www.jst.go.jp/global/kadai/r0406_chile.html
・研究プロジェクトWEBサイト https://rebis-satreps.com/
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