苫小牧工業高等専門学校

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電気電子系

基礎理論をベースに
応用3分野の電子技術を学習します。

電気電子系では「エネルギー・制御」、「情報通信」、「エレクトロニクス」の3分野の電気電子技術をバランスよく学ぶためのカリキュラムが組まれています。3分野を支える基礎理論から始めて、学年が進むとともにエネルギーの発生や半導体の仕組みなど、より専門性の高い学習へと移っていきます。

こんな人におすすめ!

  • 皆さんの身近にある電気の仕組みを探求したい人
  • 未来のエネルギーや,コンピュータを支える半導体に興味がある人
  • とにかく「ものづくり」を極めたい情熱のある人
松尾 佳和
在校生からのメッセージ

私たちの身の回りには、電気を利用しているものがたくさんあります。電気は光、動力、音、熱などに変換することができ様々な用途で使われます。私たちの生活を豊かにするには電気は必要不可欠です。そのため、電気電子系では色々な就職先があり、様々なところで電気電子系の先輩方が活躍しています。そんな電気技術を私たちと一緒に学んでみませんか?

※取材当時のインタビュー内容です

カリキュラムの特色

FEATURE

2 年生

専門科目の基礎となる授業が始まります

「電気回路」「電気磁気学」といった専門科目の基礎となる原理や法則を学びます。また、電気電子工学の基本的な法則、現象についての実験を行うことで実技・実験の基礎を身につけます。

3 年生

エネルギー・制御、情報通信、エレクトロニクスの3分野の基礎を学びます

2年で学んだ基礎を基に「電気機器」「電子デバイス」など応用分野について学びます。応用分野の基本的なテーマを実験することで測定機器の取り扱いやデータ処理の技能を身につけます。

4 年生

3分野をさらに掘り下げた応用を学びます

応用的専門知識をさらに深める「電子回路」「通信工学」「エネルギー変換工学」などがあり、さらに「電気電子セミナー」「プレ卒研」で講義で得た知識や調査により、ものづくりや課題の解決について実践します。

5 年生

卒業研究を通じて課題解決とプレゼンテーションを行い、進路に備えます

「ディジタル回路」「制御工学」「半導体工学」などのより実践的な科目があり、卒業研究を行って深い専門知識と課題への取り組み方を学びます。研究論文執筆と発表を行い就職や進学に備えます。

施設・設備紹介

FACILITIES

電力工学実験室 実験設備

電力工学実験室では、実際の鉄塔を模擬した実験設備や、一般家庭に欠かせないインバータなど、日常生活を支える電力の効果的な利用に焦点を当てた実験が可能です。電力工学実験室は、電気エネルギーの効率的な変換や供給についての理解を深め、学生たちが実用的なスキルを磨く場としての役割を果たしています。

太陽光パネル

この装置は、太陽光発電と呼ばれるもので、文字通り太陽の光を電気に変換することができます。地球温暖化をはじめとする環境問題解決のためには、二酸化炭素を排出しない太陽光発電が重要な役割を持っています。本校では、苫小牧高専の屋上に太陽光パネルを設置しており、さらに太陽光の動きに合わせて向きが自動的に変わる追尾式太陽光パネルなどを設置し、未来のエネルギーについて研究しています。

ロボットアーム

この実験設備では、実際の工場にも導入されている自動化設備のシーケンス制御を学ぶことができます。このロボットアームは6軸の自由度を持ち、各所のセンサで情報を得ることができます。この装置では学生たちがロボットアームをプログラミングし、操作するためのプラットフォームを提供しており、これにより実際の業界でのスキルを実践的に身に着けることができます。

レゴ マインドストーム

この装置は、LEGO社とマサチューセッツ工科大学(MIT)が共同開発したロボット製作キットであり、インテリジェントブロック(コンピュータ)とセンサ・モータ・ギアなど各種ブロックを組み合わせることにより、自由にロボットを製作し、動作させることができます。学生たちはこの装置を使った実験で、課題を制限時間以内に解決して得点を競うロボットを独自に作り上げます。

高電圧実験室 実験設備

高電圧実験室では、「雷」を落とすことができる落雷実験装置などがあります。この装置は、コンセントに流れている電気の約1000倍の電圧を生み出すことができ、高い電圧による現象について理解を深めることができます。また、プラズマスピーカーやプラズマボールなど、電気電子工学を始めて学ぶ人でも興味を持てるような装置もあり、高電圧の世界を体感することができます。