機械系

ねじ一本から宇宙ステーションまで

ねじ一本から,ペン,スマートフォン,パソコン,冷蔵庫,掃除機,エアコン,ロボット,エレベーター・エスカレーター,自動車,鉄道,船舶,航空機,土木建設機械,等々・・・果てはロケットや人工衛星,宇宙ステーションまで,形あるものを生み出し,安全に使うには機械工学が必要不可欠です。

様々な制約がある中で,解を見出していく

自動車の開発においては,例えば次のようなことについて,様々な制約がある中で,解を見出していかなければいけません。

・外力に対して変形が小さい(剛性が高い)車体の構造
・高い剛性を有しながらも,軽量な車体の構造や材料
・高剛性かつ軽量でありながら,衝突エネルギーを吸収できる車体
・流体(空気)エネルギーによる抵抗や騒音が少ない車体形状
・腐食や傷に強い材料や表面処理,塗装
・燃焼エネルギーを運動エネルギーに高効率で変換できるエンジン
・電磁力を運動エネルギーに高効率で変換できるモーター
・エンジンとモーターの駆動力をスムーズに連動させる機構と自動制御
・思い通りに曲がる操縦性と高速走行時の安定性を両立するサスペンション
・ブレーキ,エンジン,モーター,ハンドルなどの自動制御・自動運転
・不快な振動・音を低減しながら,走行情報として心地良い成分は残す
・このような自動車を適正コストで生産するための材料や加工,生産技術
・ライフサイクル(材料調達,製造,流通,ユーザー利用,廃車)の環境負荷
・このような自動車の試作をコンピュータ内で行うシミュレーション技術

・・・等々,これは氷山の一角です。機械工学は,産業社会のあらゆる問題について,深く掘り下げて解決し,広い視野でまとめていくための強力な武器といえるでしょう。

あらゆる分野で安全とイノベーションを支える

機械をイメージしづらい分野,例えば,石油,化学,製薬,化粧品,飲料,食品,発電,半導体・電子部品,製紙,製鉄,医療機器・・・や,上下水道などの公共インフラ,テーマパークのアトラクションでも機械工学(機械技術者)が活躍しています。機械工学(機械技術者)はあらゆる分野で安全とイノベーションを支えています。

基礎がしっかりしているから応用範囲が広い

機械工学は,実体のあるもの(固体,液体,気体)について,力,変形,エネルギー,運動を扱う学問体系がしっかりしているため,様々な分野,新しい技術にも応用ができます。機械工学科/機械系の学生諸君は,将来,どのような分野に進んでも,また,どのような技術革新が起こっても,自ら勉強し,道を切り開くことができるように,しっかりと基礎を身に付けてください。

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